




2002年 1月15日(火) 雨
寒ブリと並び富山の冬の味覚を代表するカニ 【ズワイガニ】
海の男の情熱をこの眼で、身体で体験したい。
食材への感謝を知り、それをお客様にお伝えしたい。
熱い想いと、好奇心。 私は、ズワイガニ漁に行かなくては!(笑)
網谷氏にお願いして繁栄丸に乗せて頂き、行ってきました。
前回の白エビ漁の時は初夏で、清々しい富山湾を満喫できたので
味をしめて又、お願いして乗せて頂いたのですが・・・・・・。
11時に港を出たら、朝の6時過ぎまで戻れない。
「トイレ行きたい!って行っても一回出たら朝まで帰らんからのっ」
って言われて「わかってます。大丈夫です。」と言ったものの・・・
真っ暗で先の見えない海と、気持ちが重なる。不安だ。
私、耐えられるのかな?気持ち悪くならないかな?トイレは?寒さは?
迷惑は、最小限度にしたいよ。祈るような気持ちで出発。
網谷さん、よろしくお願い致します。貴代美の我がままを叶えて下さってありがとうございます。
乗組員は、海の男=網谷繁彦(45歳)、網谷氏弟(38〜40推定)、まっちゃん(松本ヒロシ・28歳)
しんちゃん(新村磨広(まひろ)・21歳)彼女募集中♪
貴代美、ミッコ(貴代美の妹4番目(5人姉妹なので))
PM11:00 出航
小雨降る暗黒の海。速度13ノットで沖合い4マイルまで進む。
思ったより寒くないよ。
今日は暖かい日だって天気予報で言ってた。
よかった。日頃の行いが良いからだぁ(笑)
ってゆーか、転んでも痛くないほど着込んで使い捨てカイロに
シベリアに向かう特殊部隊のような毛皮の耳宛帽子。(笑)
船に乗ると、
海の男達の軽装に( ̄ェ ̄;)
「ミッコ何枚着てきたん?」
「ストッキングと、スパッツと、 Gパン。の上に靴下二枚!上は婆シャツと・・・中略・・・」ヾ(>▽<)ゞ
ええっぇぇぇっーーー( ̄◇ ̄;) そんないっぱいけぇ(笑)
気合入っとっじゃぁああああーーーーヾ(>▽<)ゞ
網谷氏が「寒ないかぁ?」と訊く。
「ぜぇんぜん 寒くないっすっ♪」 当たり前だ!そんだけ着とりゃあ(笑)
(写真=ミッコです)
PM11:20 ロープの準備
船の周りにキレイに巻かれたロープをどんどん海に入れ込む。
ロープは段々太くなっていって最後は、
運動会の綱引きくらいの太さになっていた。
ロープが全部投函されると次は、網だ。
PM11:30
網谷氏が「やろーか?」と声を掛ける。
網が海に投げ込まれ
網に続いて再びロープ。
船を埋め尽くしていた網とロープが海へ・・・
船がスッキリする。
網の深さは、約400m。
暗黒の海を見つめながら舵を取る網谷氏。
しぶいっ♪かっちょええ〜 (^^)
PM11:45
みんなは、収穫時のカゴやクーラーボックス、氷などの準備だ。
暗黒の富山湾。波は穏やかだ。風が冷たい。
遠くに漁火が見えるどこからともなくやってきたカモメが並走する。
雨に濡れてキラキラしたカッパに、ゴムの手袋に、毛糸の帽子に、
吸った時赤くなる煙草の火に、海の男を感じる。
これが冬の漁の景色なんだね。
約一時間、網を引く。
みんなは、狭い操縦席で足を曲げて、とても窮屈で辛そうな格好で、それでも横になる。
網谷氏@弟さん は、船の下に消えた(笑) いつもなら皆、操縦席にいれるのに、ごめんなさい。
貴代美 :「ねぇどうしてカモメはついて来るの?」
網谷氏 :「・・・・・」
貴代美 :「寂しいからぁ?」
網谷氏 :「( ̄ー ̄)そぉだの。寂しいからだわ
(^w^)」
無線の声:「繁栄丸!繁栄丸どうぞ!」
呼びかけの後は、すっげぇ富山弁(笑)
休憩時間でも波の動きや風向きで網の位置を微妙に変えなくてはいけない。
親方の合図で俊敏に甲板に出る まっちゃんとしんちゃん。私にはいつ合図があったか
わからなかったのに、寝てるはずの二人の行動の俊敏さ、身の軽さには
サバンナの草食動物を感じました。
微妙な流れに素早く対処しなければ、意味がない。ということを目の当たりにして
ただただ、すばらしい。と感じる貴代美でした。
わずかな休息時間なのに、今日は私達がいるから、落ち着かないね。ごめんなさい。
ごめんなさいついでに、質問しようっと(笑)
『どうして漁師さんになろうと思ったんですか?』
しんちゃんが、『マジメに答えるんっすか?』と爽やかな笑顔で訊くので
『うん。そだよ。マジで答えて(*^-^*)』
『始めは、労働時間が長いので見入りが良いと思って始めたけど、やってみると、親方の人間性に惚れて。』
と、語ってくれた。私が文章で書くと味気ないけど、しんちゃんは、とても熱っぽくその言葉からだけでも
網谷氏の素晴らしい人間性や、仲間同士の信頼関係が伝わってきて目頭が熱くなった。
同じ仕事をして、同じ苦労や喜びを分かち合える仲間から生まれる信頼関係に胸が熱くなる。
素晴らしい!Wonderful♪
1/16 AM1:04
網を上げる。 すっきりしていた船内の両サイドは、たちまち又ロープだらけに。
円く輪をかきながら重ねて行く。
網が見えた!明るい照明に照らされた網の中には
ズワイガニ、甘エビ、ゲンゲ、などが・・・
手早く、種分けが始まる。種類と大きさに分ける。
オオーw(*゜o゜*)w やりてぇぇぇ〜〜〜 !
「やってもいい?」
「濡れるよ」
「平気(*^▽^*)平気(*^▽^*)」
しかし・・・好奇心半分で、喜んでやっているのも
つかの間・・・。
(/||| ̄▽)/ゲッ!!! き、キモい・・・
(/||| ̄▽)/
下を向いての作業がダメだったんだろうなぁ・・・
やぱひ・・・( ̄◇ ̄;)
リタイヤし、操縦席に引き上げてくる。
ゴム手がデカくて掴めなかったので、素手でやってた
その手が生臭いまま乾いて気持ち悪さに拍車がかかる。(笑)
あぁ〜 ゲロゲロ〜 あと何時間あるがよぉ〜
o(>< )o o( ><)o
AM2:50
ついに耐え切れず嘔吐!( ̄◇ ̄;) ( ̄□ ̄;)!! 最悪じゃあ(;>_<;)
そんな中
AM3:15
第二回目の網上げ開始!
雨がひどい。気持ち悪さと、眠さのうつろな目で外を見ると
雨に濡れた合羽がキラキラと、まるでスポットライトのような中で、せっせと種分けをしているみんな。
大変だなぁ漁師って。。。(涙) すごいなぁ漁師って。。。(涙)
甘えびは、大、中、小に分けられる。子持ちの大きいヤツの少ないこと!貴重なこと!
今まで、甘えびといったら子持ちのが当たり前で、こんなに大変な思いをして
こんなに貴重だったなんて知らなかった。
カニだってそうだ。私がカニコースでお客様に捌いているもの。昌五郎の水槽にいるものがいかに
大きくて、貴重であるかがわかった。 ありがとうございます。感動で胸が一杯です。でも気持ち悪いっす。
いつでも吐けます。^^;
AM4:30
二回目の収穫を種分けしている中、三回目の網を仕掛ける。
三回目は浅く、水深100mくらい。 鯛、平目、アンコウなどが上がるらしい。
昨日は、15kgのアンコウが上がった (^^)vと網谷氏が言う。
漁船にはトイレなんてない!鏡もない!(笑)
やっぱ女の来るトコじゃねえ! 漁に女は似合わねぇ!!!o(、>_<)ノ
三回目の網の中は!
オオーw(*゜o゜*)w 死んだヤツしか見た事ねーじゃー っていう魚が
(^^)v
オオーw(*゜o゜*)w リアルだぁぁぁすげぇよ
アンコウ♪アマダイ♪平目♪カワハギ♪ さかな♪(魚って・・・(=^_^;))
前の二回と違ってバラエティーに富んでた。
(^^)v
暗黙の了解で流れる仕事の手際。。。
軽快な身のこなし、無駄の無い動きと役割分担、すばらしいチームワーク!
繁栄丸 最高ですっ!(^。^*))((^O^)v
AM6:00
伏木、富山港に帰還
船を市場に横付けにすると本日の収穫を下ろす。(写真)
市場の人達が珍しいものを見る目で私とミッコを見る(笑)
「あんたら、テレビ屋け?」
(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!
「違うよぉ。網谷氏の追っかけぇ(笑)」
「ふぅ〜ん しゃんか」(※そうなんだの意)
貴代美・・・とりあえず トイレ! (>w< )ノ"
早く、いっトイレ!!{{{{(+_+)}}}}
市場では、漁師さんが自ら収穫した物を並べる。
ひざまずき、丁寧に並べる。
その姿に涙がこぼれる。なんて尊いんだろう。
寿司が高けぇのは、当たり前だよ。けどコレを見た日にゃあ
決して高いだなんて思わない。当たり前だよ。
最後まで自分達の捕まえた物への慈しみが伝わってくるよ。
当たり前だ。あんな思いで捕まえたんだから。
網谷氏が
「何ほしい?何もってく?」と訊く。
「なんにも、いりません。」
貰える訳がない。
男の聖域にお邪魔して迷惑をかけたのに、そのうえ貴重な収穫を頂く、なんて滅相もない。
最後に、船で後片付けをしているみんなにお礼を言って帰ろうとすると、
まっちゃんが走ってきて、『何か持っててよ』と爽やか過ぎる笑顔で言う。
お言葉に甘え、カニやエビ魚を頂いた。ありがとうございます。
生命の感謝、漁師さんへの感謝を胸にしっかり刻んで、謹んで食べさせて頂きます。
びしょびしょだよ。
「今度、スキーウェアで来るねっ (@^▽^@)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 又来る気かよぉ?( ̄ェ ̄;)って思ったね?(笑)
おほほほほっヾ(>▽<)ゞ また行きたいっ!だめ?
そこには、日頃感じる事のできない素晴らしいものが沢山あるんですもの。
私の細胞が活性化する。詰まった血管もスッキリするくらい血が騒ぎ沸く!
網谷さん、の弟さん、まっちゃん、しんちゃん ありがとうございました。
また行ってもいい?いい?だめ? いいよね?
網谷氏のプロフィール
(有)amitani 代表取締役
網谷 繁彦(あみたに しげひこ)
昭和31年1月29日生まれ
国立富山工業高等専門学校卒業後、
昭和51年より漁業に携わる
現富山港繁栄丸 船主
底引網漁業
4月〜11月 シロエビ漁
12月〜3月 アマエビ・ズワイガニ漁
網谷氏のページ